先週末は、「ねホリはホリ drawing 2022ネン はる」にお越しいただきましてありがとうございました。
お二人の対談では、これまでの活動の様子などとても興味深いものでした。そしてまた、ゴトウ千香子さんの長年取り組まれているテーマが、奇しくも今現在の世界情勢をリアルに映し出されていて、展示されたその作品群から魂の心拍音が聞こえてきそうでした。
2日間の展示でしたが、素晴らしい機会をいただきありがとうございました。
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ベンジャミン・ブリテン「戦争レクイエム」のこと
2014年6月、イギリス・サフォーク州で毎年開催される「オールドバラ音楽祭」に、私は「個展開催中に新作を発表すること」を条件に作家として3週間の招待を受けた。
 その年のテーマは「Pity of War(戦争の哀れさ)」。
平和主義者だったブリテンの遺志を継ぐように、沢山のイベントが開催された。私は連日、画廊とコンサート会場を往復した。
その中で最も心を打たれたのは、オペラ「オーウェン・ウィングレイヴ」の上演と、「戦争レクイエム」初演のフィルムだ。
「オーウェン・ウィングレイヴ」は幸いにも翌年の音楽祭で発表することができたが、「戦争レクイエム」は、あまりにスケールが大きく、重厚で、私の力量では、数年で表現できるものではない、と思った。
 10年かけて描いてみよう、と決心して今年5年目。
 今、この時期に一度、地元の皆さまに見ていただきたいと思い、わずか2日間ではありますが展示をしました。
2018年2月  ゴトウ千香子
※オールドバラ音楽祭
 ベンジャミン・ブリテンによって始められた、 イギリス・サフォーク州・オールドバラで毎年6月開催される音楽祭。世界中からアーティストが集まり、コンサート、ダンス、展覧会などが開催される。今年は69年目。

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